【スケートボード】金メダル四十住さくらは超偏食 遠征のスーツケースにはカップ麺とお菓子がギッシリ!
「お互いのスーツケースを開けて驚きました。どちらもカップ麺とお菓子がギッシリ詰まっていたんです。私たちはものすごい偏食で、たとえば野菜全般が苦手。サクラが生で食べられるのはニンジンぐらいです。宿泊施設のビュッフェなどで『これはイケるかな?』と何度か挑戦しましたが、やっぱり海外の独特な風味がダメで、2人も結局は部屋でカップ麺でした(笑い)。でも、これが功を奏したんです。他の選手やコーチたちは普通に現地のものを味わっていたので、食あたりに苦しむ人が続出しました。私たちはカップ麺生活だからまったく影響を受けず、ワン、ツーで大会を終えられました」
■地域の支えで酒造会社の倉庫が個人練習場に
四十住はこれまでほとんど指導者を付けずにやってきたが、今回の快挙の裏には地域の支えがあった。もともと、実家のある和歌山県岩出市には練習環境がないため、母の清美さんが神戸市まで往復3時間、高速道を走らせて通っていた。
しかし、コロナ禍に突入。練習がままならなくなった四十住に対し、「ウチの会社の倉庫を提供しました」というのが、100年の歴史を持つ地元の酒造会社・吉村秀雄商店代表取締役の安村勝彦さんだ。社員約20名が仕事の合間に重機を動かし、1カ月余り掛けて資材を置いていた倉庫にスペースを確保した。そこに作られた練習場の名前は「サクラパーク」。実家から車で5分の場所にある。