爆撃機ミュラーが見たくて真冬の国立競技場で寝袋にくるまった高2の冬
オランドのキックオフからのPK獲得のシーン、ハーフタイムにクライフが主審にクレームを付けてイエローカードをもらったシーン、試合終了後のセレモニーと西ドイツのビクトリーランに至るまで一度も画像は乱れることなく、試合をじっくりと堪能することができた。
ミュラーはW杯通算14ゴール以外、多くのタイトルを獲得している。
独ブンデスリーガではバイエルン・ミュンヘンに所属していた15年間で4回のリーグ優勝、7回の得点王のタイトルをゲットしている。たとえリーグ優勝を逃しても、約2年に一回のペースで得点王になるのだから、その得点力は図抜けていたのだろう。
バイエルン時代は427試合に出場して365ゴール! これは今でおブンデスリーガ、バイエルンの歴代最多得点記録として燦然の光り輝いている。
西ドイツW杯前の1971-1972年シーズンのブンデスリーガでは「34試合で40ゴール」という年間最多記録も樹立した。昨シーズンにバイエルンの後輩に当たるロベルト・レバンドフスキ(ポーランド代表)が「29試合・41ゴール」をマークして49年ぶりに記録を更新している。レバンドフスキは、4シーズン連続して6回の得点王となっているだけに8月20日に開幕した今シーズンのブンデスリーガでゴールを量産し、ミュラーの7回に並ぶかどうか、注目である。