新横綱・照ノ富士が痛恨の2敗目…「長い相撲」が爆弾抱えるヒザにダメージ

公開日: 更新日:

 15日間は、長い。

 23日、横綱照ノ富士(29)が2つ目の黒星を喫した。立ち合いで明生に押されて深い右下手を許すと、腰高の体勢に。小手投げで振るも通用せず、下手投げで敗れた。

「明生は左四つの力士。照ノ富士も左差し、あるいはもろ差しは警戒していたはず。まさか右でまわしの結び目を掴まれるとは思ってなかったのではないか。あそこまで懐に深く潜り込まれると自然と上体が起き、192センチの長身で抱え込むこともできない。さらに今場所は長い相撲が多い。疲労もそうだが、バクダンを抱える両ヒザへの負担の蓄積も無視できない。場所後半になればなるほど、しんどくなりますよ」(ある親方)

 今場所、横綱が1分を超えた相撲を取ったのは3番。霧馬山宇良、そして1分半の高安戦がそれだ。いずれも苦戦したわけではないものの、気がかりではある。

「今はどの力士も横綱にまわしを取らせまいと苦心している。照ノ富士も本心では早く決めたいでしょうけど、強引な攻めがケガにつながることは百も承知。なにせ、1度目の大関時代にそれで両ヒザを悪くしたようなものですからね。ケガ防止のための慎重な相撲で、結果的にヒザに負担がかかっているのも事実です」(前出の親方)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…