新横綱・照ノ富士が痛恨の2敗目…「長い相撲」が爆弾抱えるヒザにダメージ
15日間は、長い。
23日、横綱照ノ富士(29)が2つ目の黒星を喫した。立ち合いで明生に押されて深い右下手を許すと、腰高の体勢に。小手投げで振るも通用せず、下手投げで敗れた。
「明生は左四つの力士。照ノ富士も左差し、あるいはもろ差しは警戒していたはず。まさか右でまわしの結び目を掴まれるとは思ってなかったのではないか。あそこまで懐に深く潜り込まれると自然と上体が起き、192センチの長身で抱え込むこともできない。さらに今場所は長い相撲が多い。疲労もそうだが、バクダンを抱える両ヒザへの負担の蓄積も無視できない。場所後半になればなるほど、しんどくなりますよ」(ある親方)
今場所、横綱が1分を超えた相撲を取ったのは3番。霧馬山、宇良、そして1分半の高安戦がそれだ。いずれも苦戦したわけではないものの、気がかりではある。
「今はどの力士も横綱にまわしを取らせまいと苦心している。照ノ富士も本心では早く決めたいでしょうけど、強引な攻めがケガにつながることは百も承知。なにせ、1度目の大関時代にそれで両ヒザを悪くしたようなものですからね。ケガ防止のための慎重な相撲で、結果的にヒザに負担がかかっているのも事実です」(前出の親方)