ドラフト直前にスカウト“駆け込み視察” 12球団が頭を悩ませる「大学生の評価」

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「その分、大学生の評価が難しい」と、セ球団スカウトがこう続ける。

「今年はそもそもが不作。間違いなく1位の素材といえるのは高校生の小園(市和歌山)と森木(高知)くらい。大学、社会人は高校生以上に逸材が少ない上に、トーナメント制で負けたら終わりの高校生を優先的に見ざるを得なかった。全国の選手をチェックする幹部クラスは今、地区担当が推薦する大学生の視察に奔走しているが、全ての選手を見られないまま、11日のドラフト会議を迎える球団もあるはずです」

 巨人のように即戦力投手を狙う球団はもちろん、中日など即戦力野手が欲しい球団はなおさらだろう。

 西日本の球団のスカウトが言う。

「特に野手が枯渇している。慶大の正木外野手、中大の古賀捕手らが上位候補になるが、正直、1位としては物足りない。そんな中、上武大・ブライト外野手が大学3年時に打撃の間の取り方のコツを掴み、開眼しつつある。大学3~4年時に急成長する選手は5~6年に1人いるかいないか。6月の全日本大学選手権でも2本塁打をマーク。長打力と肩の強さは非凡なものがあり、視察機会が少ない中でも目立っている。野手の1位を決めた球団が将来性を加味して思い切って一番目で指名するかもしれない」

 ドラフト会議まで1週間。大学生の最後のアピールはプロに届くか。

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