巨人は借金抱え、屈辱の3位終戦でも原続投…全権独裁「あと2年以上」の絶望感

公開日: 更新日:

 確かに3年前に原監督を呼び戻した際、「全権を委ねる」とした同オーナーは今後の編成について「チームに関しては監督に全てをお任せする。編成の方針に関しても監督の意向を完全に尊重する。だからといって責任を監督に丸投げするわけではない。獲得に関しての最終責任はフロントが背負う」と断言し、報道陣を驚かせていた。要するに「編成トップとして責任は取らなくていい」とお墨付きを与えていたことになる。

 巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう首をひねる。

「何が問題って、現場の監督に編成面の全権を持たせていること。だったら惨敗の責任を負わないのはおかしい。今年もFAの梶谷を筆頭に何十億円もの大金をかけて補強したにもかかわらず、新戦力が機能せずに惨敗。ドラフトで指名する選手を含め、全て映像をチェックして最終的にゴーサインを出しているのは編成トップの原監督。オーナーが言う育成面とは、戸郷、松原らの成長を指しているのでしょうが、梶谷が故障で長期離脱する前から、松原をレギュラーとして起用していたわけではなかった。FAや外国人、シーズン途中で補強した山口や中田も含め、チーム編成は補強を最優先し、若手の育成を二の次にしてきたのは誰か。球団が分かっていないはずはないと思いますが……」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動