巨人は借金抱え、屈辱の3位終戦でも原続投…全権独裁「あと2年以上」の絶望感
確かに3年前に原監督を呼び戻した際、「全権を委ねる」とした同オーナーは今後の編成について「チームに関しては監督に全てをお任せする。編成の方針に関しても監督の意向を完全に尊重する。だからといって責任を監督に丸投げするわけではない。獲得に関しての最終責任はフロントが背負う」と断言し、報道陣を驚かせていた。要するに「編成トップとして責任は取らなくていい」とお墨付きを与えていたことになる。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう首をひねる。
「何が問題って、現場の監督に編成面の全権を持たせていること。だったら惨敗の責任を負わないのはおかしい。今年もFAの梶谷を筆頭に何十億円もの大金をかけて補強したにもかかわらず、新戦力が機能せずに惨敗。ドラフトで指名する選手を含め、全て映像をチェックして最終的にゴーサインを出しているのは編成トップの原監督。オーナーが言う育成面とは、戸郷、松原らの成長を指しているのでしょうが、梶谷が故障で長期離脱する前から、松原をレギュラーとして起用していたわけではなかった。FAや外国人、シーズン途中で補強した山口や中田も含め、チーム編成は補強を最優先し、若手の育成を二の次にしてきたのは誰か。球団が分かっていないはずはないと思いますが……」