著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

大谷翔平の通訳・水原一平氏の貢献度はいくら 日本語の年俸はスペイン語の約2倍!

公開日: 更新日:

 大谷翔平の大ブレークの陰に通訳を務める水原一平氏の貢献あり――メジャーリーグの通訳への関心が高まっている。

 2015年まで通訳は日本、韓国、台湾出身の選手にだけ許された特権だったが、16年からはメジャー30球団すべてがスペイン語通訳を置いて中南米出身の英語が苦手な選手を助けるようになった。これは、当時ヤンキースのカルロス・ベルトランがMLBに「各球団にスペイン語の通訳を置くことを義務付けてほしい」と申し入れたことによって実現したものだ。

 きっかけは14年4月23日のゲーム終了後に起きた出来事にショックを受けたからだ。

■トンチンカンなやりとり

 その日の試合ではヤ軍先発のドミニカ人投手マイケル・ピネダが、試合中にボールの滑りを止める松ヤニを首筋に塗りこんでいることが発覚し、退場処分を受けた。試合後、ピネダは記者たちの質問を理解できないためトンチンカンなやりとりに終始して評判が地に落ちた。プエルトリコ出身で自身も言葉の問題で苦労した経験があるベルトランは、もしスペイン語の通訳がいれば、そのようなことにはならなかったと思い、各球団にスペイン語通訳を置くべきだと主張し始めたのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    元ソフトバンク「伊奈ゴジラ」の転落人生…淡路島で盗み84件総額472万円、通算5度目の逮捕

  3. 3

    大関・大の里すでに「師匠超え」の鋼メンタル!スキャンダル報道もどこ吹く風で3度目賜杯

  4. 4

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  5. 5

    テレ朝に“ナスD”超え「1億円横領」続々の過去…やりたい放題で解雇された社員のヤバい所業

  1. 6

    東洋大姫路・岡田監督が吐露「本当は履正社に再任用で残る予定で、母校に戻るつもりは…」

  2. 7

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  3. 8

    山下智久「正直不動産」映画化でひと儲け狙うNHKに「甘い」の声も…山P人気は下降気味

  4. 9

    レイズ看板選手「未成年への性的虐待容疑」で逮捕も…ドミニカは殺人も銃撃も「無罪放免」の実態

  5. 10

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在