著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

大谷翔平の通訳・水原一平氏の貢献度はいくら 日本語の年俸はスペイン語の約2倍!

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 それが実を結んで通訳は一挙に30人増員され、オフィシャルな存在になった。しかし、日本語、韓国語通訳とスペイン語通訳との間には明確な違いがある。スペイン語通訳はそのチームの英語の下手な中南米出身選手全員を助けるのが役目。試合前および試合中に監督やコーチが、選手に正確に指示を伝えたり、投手交代の際にマウンド上で守備陣形や打者に対する攻め方を指示したりする。投手コーチが、その日の先発投手や捕手とゲームプランを話し合ったり、試合後の記者取材やインタビューなどの通訳が主な役目になる。

■選手と常に行動

 日本語、韓国語の通訳はそうした役目のほか自分が担当する選手と常に行動を共にし、運転手役、動画の撮影役、キャッチボールの相手やランニングの伴走など、あらゆる役目をこなす。

 待遇面でも違いがあり、スペイン語通訳の年俸が3万7000~3万9000ドル(約418万~440万円)であるのに対し、日本語通訳は7万5000ドル(約847万円=マリナーズ)から8万5000ドル(約960万円=ヤンキース)で約2倍の水準になっている。加えて遠征時の手当、交通費などが別途支給されるため、ヤンキースの通訳の場合、球団から支払われる金額は年間15万ドル(約1695万円)に達する。エンゼルスの水原通訳もこのレベルの待遇を受けていると思われる。

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