三浦カズのJFL鈴鹿移籍は凶…“肉弾戦リーグ”は出場機会を減らしケガのリスク増
選手生命の短いサッカー界で「プロ37年目の選手が17年ぶり、14クラブ目の移籍を果たす」なんてコトは通常あり得ない話だが、そこは御年54のキングである。J2横浜FCが11日、FW三浦知良が「来季はJFL(日本フットボールリーグ)に所属する三重県の鈴鹿ポイントゲッターズに期限付き移籍する」ことを発表したのである。
昨季出場はJ1リーグ1試合、カップ戦3試合に終わり、オフに移籍が取り沙汰されるようになると「J2琉球から関東リーグ2部の南葛SCまで計7クラブから打診があった」(放送関係者)。
中でも<当確>といわれていたのが鈴鹿。監督兼GMは実兄の三浦泰年(56)。ツーカーどころの間柄ではない。
■肉弾相打つリーグ
「J4部に相当するJFLなら活躍できる」と期待するファンもいるだろうが、現実は厳しい。
「JFLというのは各地域リーグの強豪クラブが集まり、中でもJクラブ入りを表明している上位チームは、若手が中心となって過酷な昇格争いを繰り広げている。大学を卒業したばかりの選手、Jを3年ほどで解雇された選手が技術や組織力で劣る分、蹴り合いばかりの荒々しい肉弾戦を展開する。カズの技術や経験値はJFL、地域リーグ1部、2部……とカテゴリーが下がるにつれて、むしろ通用しなくなると考えるのが妥当です。ケガのリスクも増します」(元サッカーダイジェスト編集長・六川亨氏)