松山英樹の勝利に大喜びは尚早…有力若手選手の海外流出が止まらない
松山英樹(29)がPGAツアー「ソニーオープン・イン・ハワイ」で今季2勝目、アジア人最多優勝記録タイの通算8勝目を挙げた年明け早々のビッグニュースにわが国ゴルフ関係者は大喜びだ。
「きっと国内ゴルフ人気も盛り上がる」と淡い期待を寄せるが、かえって日本男子ツアー低迷に拍車をかける心配がある。
大会最終日は、首位ラッセル・ヘンリー(32)と2打差2位発進。前半が終わってヘンリーとの差は5打に開き、残りホール数を考えたら誰が見ても勝負ありの展開だった。
ところが昨年のマスターズチャンピオンはサンデーバックナインに入って底力を発揮。バーディーを積み重ねて、逃げるヘンリーに重圧をかけ続け、最終18番パー5でついに追いついた。そして18番で行われたプレーオフ1ホール目では、277ヤードの第2打を3Wの完璧なカットショットで1メートル弱につけるイーグルでヘンリーの息の根を止めた。
PGAツアー3勝のヘンリーとメジャータイトル含む同7勝の松山との力の差をまざまざと見せつける大会だった。