阪神・佐藤輝明「侍J入り」の吉凶…代表での刺激や学びが虎首脳不信のトリガーに
6日、侍ジャパンの栗山監督が阪神キャンプを訪問。3月の台湾との強化試合メンバーに佐藤輝明をリストアップしているという。
5日の紅白戦では藤浪から逆方向へ一発。初の侍入りへ一歩前進といっていい。佐藤輝からすれば代表選出のメリットはデカい。かねて代表入りを熱望しており、モチベーションアップは間違いないし、他球団の選手と交流することで刺激や学びを得られるはずだ。
ただ、矢野監督ら首脳陣は笑ってばかりいられない。佐藤輝は昨季、59打席連続無安打を記録するなど、大スランプに陥った。矢野監督はその過程で佐藤輝を二軍に落とし、じっくり調整させるのかと思いきや、チームが失速する中、我慢できずに急きょ、一軍に昇格させるなど右往左往した。
それでいえば藤浪は昨オフ、巨人の菅野に弟子入りするなど阪神外に活路を求めているが、2014年オフに当時広島の前田健太と自主トレを行ったように、活躍時から阪神首脳陣の指導力のなさを感じ、あまり聞く耳を持たなかったという。自信家で向上心の強い佐藤輝が日本代表で新たな知見を得れば得るほど、元エース同様、首脳陣への信頼は揺らぐことになりかねない。