著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

「冬季中華体育大会」となり果てたオリンピックにゃ心が沸き立たん

公開日: 更新日:

 冬の五輪で印象深かったのは1994年リレハンメル大会。知らない北欧の小さな街で、どっかの国みたいにわざわざ「お・も・て・な・し」とか強調して宣伝しなくても、「そうかい、来たのかい、さあ入っておいで」と手作りの温かさで各国選手をもてなした。

 なんだか夜中に道に迷ってたどり着いた小さな明かりでもてなされた温かさというかね。あれが最後だったかな。

 以来、日本選手のだれが金メダル取ろうとも、どっか素直に喜べない。カネに糸目ぁつけません。豪華絢爛に着飾らせた会場はレガシーもクソもあるかいポイ捨て廃虚になってもわしゃ知らん。長野五輪のボブスレー会場が夏草ぼうぼうの廃虚となったのを見に行って、いっそこの際、長大流しソーメンに再利用できませんかね? と本気で書いたもんだ。

 だから「船木ぃぃ」とべそかいて、ワッと飛び上がって日の丸(第2次)飛行隊集まって肩車するのを北京で再現されても、もひとつ心が沸き立たん。

■IOCバッハ会長も揉み手で愛想笑い

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…