ジャンプ個人も混合団体も無念の4位…それでも高梨沙羅に「次の五輪も目指して」と識者
今大会から採用された新種目は大波乱だった。
1番手の高梨沙羅(25)は103メートルの大ジャンプを見せ、第1グループが終わった時点で2位につけながら、「スーツ規定違反」(太もも部分が2センチオーバー)で失格。オーストリアとドイツにも失格者が出て、日本は予選通過ギリギリの8位で2本目に進んだ。2本目の途中にメダル圏内のノルウェーにもスーツ違反の失格者が出て日本は4位に浮上。アンカーの小林陵侑は106メートルの完璧なジャンプを見せたが、3位カナダを逆転できなかった。
ジャンプ競技のスーツ違反は珍しいことではない。強豪国は浮力を受けるため、素材、縫製、サイズなど、違反すれすれのスーツを開発しているからだが、五輪の舞台で4カ国の選手が同時に失格とは聞いたことがない。
高梨は涙を流しながら2本目を飛んで北京五輪を終えた。
前回大会銅メダルの高梨は今回も個人4位。3度目の五輪も金メダルに届かず「もう私の出る幕ではないのかな、という気持ちもある」と話した。