IOCが「五輪休戦決議」違反のロシアを非難するバカバカしさ
この組織も非難されてしかるべきだ。
ロシアのウクライナへの軍事侵攻に対し国際オリンピック委員会(IOC)は、国連総会が昨年12月に採択した「五輪休戦決議」の違反だとし、「強く非難する」という声明を出した。
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この決議はロシアを含む173カ国が共同提案国となって採択され、北京大会開幕7日前の1月28日からパラリンピック閉幕7日後の3月20日までの間、世界のあらゆる紛争の休戦を呼びかけたものだが、法的拘束力はなく、日本や米国などは加わっていない。こんな声明に何の意味があるのか。
ロシアは2008年の北京五輪期間中も隣国ジョージアへ侵攻。14年には、自国開催のソチパラリンピック閉幕2日後の休戦期間中にウクライナ領のクリミア半島を併合しているから、これが3回目だ。