あるかIOCのワリエワ問題揉み消し…バッハ会長は「プーチンのプードル」
「五輪精神がこれほどまでに輝いたのは、中国のみなさまが文句なしの舞台を、安全な形で整えてくださったからです」
北京五輪の閉会式でこう胸を張った国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長。実際は「文句なしの舞台」とは程遠く、問題は山積。メチャクチャな大会だった。
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最大の汚点はフィギュアスケート女子のワリエワのドーピング違反問題だ。ワリエワの出場を許可したスポーツ仲裁裁判所(CAS)に対し、バッハ会長は「提訴したが却下された」と話したが、IOCが出場停止を強権発動すればよかっただけの話。本気度が疑われて当然である。
ロシアの薬物違反がなくならないのは、IOCの弱腰にも原因がある。ロシアは2015年に国家ぐるみのドーピング違反が明らかになり、国際大会から3年間の排除処分を受けた。世界反ドーピング機関(WADA)が全面参加禁止を訴える一方、IOCは16年リオ大会で潔白な選手を個人資格で参加を認めた。パラリンピックは全面出場禁止になっている。今大会も、ロシアに制裁を科したCASは五輪開催地に政府関係者らの立ち入りを禁じているにもかかわらず、「開催国元首の招待特例」でプーチン大統領が開会式に出席した。