元木大介コーチにサインをせがむと「虎っていう漢字、どう書くんでしたっけ?」
前回、プロ野球のキャンプインが始まった話から、今季阪神二軍コーチに就任したノムさんの息子、克則くんに父の名前の名著「ノムラの教え」を悪用(?)して俺と「ノムラの息子の教え」(息子の文字は見えないくらい小さくする)という限りなくサギに近い本を出さないかと持ちかけたことを述べたけど、ならばキャンプつながりのお話を……。
それは今や巨人ナンバー2、元木大介一軍ヘッド兼オフェンスチーフコーチのことでした。あれは今を遡ること……え~と、一緒に連れていった現在23歳になる次男・虎太郎が小学生だったと思うから、十数年前のことです。
憧れの阪神タイガースの選手のキャンプ練習を間近に見られ、気持ちが高揚している息子のその姿を横でほほ笑ましく見つめる父(俺ですよー!)。なんともいい光景じゃありませんか……ねェ……。ところが、その虎太郎が縦ジマの猛虎選手を見る以上にカーッと目を見開き、ワナワナと興奮し始めたのでした。そのまなざしは興奮の沸点を通り越して、もはや何か崇拝するモノに魅せられ、動けなくなってしまったかのごとく……だったわけです。