大谷翔平スロースタートの裏に「露骨な審判批判」イチャモン過多で反感を買っている?

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 エンゼルス・大谷翔平(27)が日本時間28日、本拠地アナハイムでのガーディアンズ戦に「2番・DH」で先発登板。

 投げては五回を1本塁打含む5安打2失点、4奪三振、1四球で2勝目(2敗)をマーク。打っては5打数3安打1打点で今季初の猛打賞。六回1死三塁から右越えの適時二塁打を放つと、八回にはバットを折りながらも中前に運んだ。

 リアル二刀流の実質2年目の今季は開幕から投打揃って低調だ。特に打撃は、ここまで全18試合にスタメン出場し、75打数16安打の打率.213、3本塁打、9打点、25三振。17日のレンジャーズ戦を最後に9試合連続で本塁打から遠ざかっている(数字は日本時間27日現在)。

 11日のアストロズ戦では左打者最速となる打球速度191.7キロをマーク。並み居るメジャーの強打者も顔負けのパワーは依然として健在ながら、一発を量産できないのは技術面以上に、二刀流の振る舞いにも原因がありそうだ。

 大谷はアンパイアのジャッジに不服そうな態度を見せるシーンが少なくない。特に打席では顕著で、自信を持って見送った球をストライクと判定されると、審判に向かって手を振って苦笑いしながら「入ってない」とアピール。毎回、打席に入る際、球審への挨拶を欠かさず、米国のメディアやファンの間で「紳士的だ」などと、好意的に受け止められているのとは対照的に、二刀流に反感を持つ審判は多いのではないか。

メジャーは日本以上に厳格

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。

「大谷が開幕から打撃で結果が出ないのは審判に対する態度も原因のひとつではないか。大谷はアンパイアに激しく詰め寄ったり、厳しい口調で抗議することはないものの、手を振って『ボール球』だとアピールする行為は、審判に侮辱されていると受け止められかねない。イチローはマリナーズ時代にベース周辺をバットでなぞる行為をして退場処分を科されたことがありましたが、メジャーの審判はストライク、ボールの判定にケチをつけられるのを嫌がるもの。大谷は去年も手を振ってジャッジに異を唱えていただけに、審判の反感を買って判定が厳しくなっているのかもしれません」

 メジャーのあるスカウトも「大谷はジャッジにイチャモンをつけ過ぎ。打席で明らかなボールをストライクと取られるシーンが目立つのは、判定に文句をつけ過ぎるから。開幕からの成績がいまひとつ振るわないことと無関係ではないでしょう」と話す。

 メジャーの審判には日本以上に権威がある。監督、コーチ、選手はもちろん、目に余る行為や聞き捨てならないヤジを発したファンに対しても退場を宣告する権限が与えられている。

「審判を敵に回すことが得策でないのは洋の東西を問わない。メジャーでは審判と良好な関係を築いている一流選手が少なくないといわれています。大谷もアンパイアを味方につけて投打とも自分に有利なジャッジを引き出せるよう、日頃からの態度を改める必要があるでしょう」とは前出の友成氏だ。

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