大谷は“二刀流”上向きもエ軍は…PS進出消滅なら「2ケタ勝利と2ケタHR」にはむしろ追い風
二刀流がチーム状態とは対照的に調子を上げてきた。
エンゼルス・大谷翔平(27)が日本時間16日のドジャース戦の九回、相手の先発左腕アンダーソンから右翼線への三塁打を放ち、ノーヒットノーランを阻止した。3打席無安打で迎えた最終打席で敵地ドジャースタジアムのファンを落胆させる一打を放って今季自己最長の10戦連続安打とした。
今回のドジャース2連戦でエ軍打者が放った5安打のうち大谷が3本をマーク。強力投手陣相手に孤軍奮闘の働きを見せたが、チームは一昨年のワールドシリーズ覇者相手に格の違いを見せつけられ、先のメッツ戦から3連敗と再び、出口の見えないトンネルに突入した。
5月下旬から14連敗を喫したエ軍はア・リーグ西地区首位のアストロズと10.5ゲーム差の3位。レンジャーズに2位を明け渡し、4位マリナーズに0.5ゲーム差に迫られた(16日終了時)。
最優秀監督賞受賞3度のジョー・マドン監督を解任し、フィル・ネビン監督代行に首のすげ替えを行ったショック療法も実らず、このままではポストシーズン進出どころかアスレチックスとの最下位争いを強いられるかもしれない。大谷が切望するプレーオフ進出争いが熾烈になる「ヒリヒリする9月」は過ごせそうにないが、二刀流として結果を求める上ではむしろプラスだ。