「パの宣伝部長」を自称した仰木彬監督 ビールの早飲みで使う選手を決めたことも
自ら「パ・リーグの宣伝部長」を名乗り、積極的に話題を提供した。
あれは釧路か帯広の北海道遠征だったと記憶している。試合後、フロントも含めてチーム全員でビール園に行ってジンギスカンを食べた。メディアも一緒だった。
食事会の終盤、仰木さんは、大阪に帰ってからの試合で使う選手をビールの早飲みで決めようと言い出した。レギュラーの決まっていないポジションが対象で、最初は遊撃、次は捕手……。大阪に戻ったら左腕の小野和義が登録されるから、今度は投手を1人削らなければならない。それも早飲みで決めようと。吉井理人、加藤哲郎、山田真実、品田操士が対象だった。酒が飲めない吉井が落とされるとだれもが思っていたものの、火事場のバカ力でガーッと一気に飲み始めた。それを横目で見ていた品田が泡食って慌てて飲んだら途中でビールをこぼしてアウト。品田は本当に抹消された。仰木さんはその場にいたメディアを通じて、一部始終が報じられることも計算していたに違いない。
■藤井寺駅前に投票箱