松山英樹に見た成長の証し 全米OP最終日に爆発スコアで猛追
松山は大会3日目まで惜しいパットが何度もありました。難設定ですからバーディーチャンスは少ない。そのパットを外し続けたら、普通ならガマンできなくなります。
しかしガマンできなければ、スコアは止まり、優勝争いからは脱落してしまうのです。
3日目が終わって松山のスコアは2オーバーと、ガマンのゴルフを続けていました。それが最終日の爆発スコアにつながるわけです。
試合は逃げるほうが有利ですが、勝ちたい、負けたくないという強い思いからプレッシャーは追いかけるプロの倍ぐらいかかります。2位とのストローク差はいくつあっても、ホールアウトするまで気は緩められず、重圧から体の動きも悪くなってトラブルに見舞われやすくなる。その点、追いかけるプロはダメ元とプレーに勢いがつきます。
そんな心理展開が見えてくるのもメジャーならではの妙味といえます。
1打差でメジャー初優勝のマット・フィッツパトリックも18番グリーンに乗ってようやくホッとできたでしょう。