西村優菜は初日27位発進 「飛ばなくても勝てるゴルフ」はアマゴルファーの教科書
【資生堂レディスオープン】第1日
西村優菜(21)の直近2試合は優勝、2位。27日付世界ランクは38位で、同50位以内に与えられるエビアン選手権と全英女子オープンの切符を得た。今大会初日は首位に5打差の2アンダー27位と無難なスタートを切った。
西村は身長が150センチと小柄で、平均飛距離は230.51ヤードで80位。ドライバーは飛ばないが、平均バーディー数(3.7872)と同パット数(1.7425=パーオンホール)に、バーディー以上のスコアを獲得するパーブレーク率(21.1584)も1位。パーオン率(66.6667)は29位も、パーオンに失敗したホールでパー以上であがるリカバリー率も5位。父の教えにより9Iでスイングを作った西村は、欠点を小技でカバーしている。(数字はすべて6月26日現在)
この日も12番(333ヤード・パー4)で見せた。第1打を左に曲げ、第2打は前方の木が邪魔でフェアウエーに出すだけ。第3打をピン奥10メートルに乗せると下りのパットを決めた。
西村のプレースタイルはアマチュアの教科書だ。ドライバーはマン振りせず、狙った地点にボールを運び、ミスをすれば「ギャンブル」はしない。アイアンは短目に握り、ピンが右サイドならグリーン右には外さない。10メートル前後のロングパットはラインと傾斜を丁寧に読み、1メートル以内に寄せる。
100を切れないアマはスコアより飛距離にこだわる。同伴者より1ヤードでも飛べば、「ダボ」でも満足している。それはゴルフではない。
ちなみに26日現在、平均飛距離トップ5(1位穴井詩259.53ヤード~5位原英莉花250.01)に今季の勝者はいない。