プロレスラーをコロナが直撃! 1試合戦ってギャラが「交通費なし1万円」までダウン
月給制であれば、たとえ試合数が減って1試合ごとのファイトマネーが入ってこなくても当面の生活には困らないが、どこの団体にも所属しないフリーの選手や、所属していても弱小のインディー団体だと、試合減が即収入減になってしまう。
キャリア10年の中堅どころのフリーの選手は、コロナ前は1試合につき2万円+交通費をもらっていたが、コロナ禍でファイトマネーは半分の1万円に。交通費が出ないケースも増えたという。
「交通費のことを考えたら赤字。赤字の補填は試合会場でのグッズ販売に頼っている。自分のブロマイド写真を作ってサイン付きで500円とか1000円でお客さんに売ってなんとかしのいでいる」
いっそ「1万円のギャラじゃ安いので出ません!」と断ればいいし、無理して出ることもないと思うのだが、難しい事情もあるそうだ。
「ギャラでもめてオファーを断ると、あの選手はギャラにうるさい、めんどうなヤツだという変な噂が広がってしまうのです」
今年に入って行動制限も減り、少しずつ試合数は増えているが、団体所属の若手選手を優先して出場させるため、フリーの選手には、なかなか声がかからない状態が続いている。