札幌五輪招致でJOCと市長が「宣誓文」を公表 識者は「無責任で不見識」と痛烈批判

公開日: 更新日:

 紙のムダ、そんな声も出た。

 昨8日、JOC(日本オリンピック委員会)山下泰裕会長と秋元克広札幌市長が2030年冬季札幌五輪招致のプロモーション委員会で「宣誓文」を公表した。

 東京五輪の汚職事件を受け、招致活動における透明性、公正性を示すもので、組織委員会の体制見直し、マーケティング事業のあり方や広告代理店の役割を再検討するというもの。しかし、内容はどれも抽象的。1社独占状態が問題になっている電通との決別もなければ、経費の公表に対しても言及はなかった。

 スポーツライターの小林信也氏がいう。

「宣誓文は、札幌五輪招致を続ける前提で書かれているもの。高橋治之組織委元理事による五輪汚職の解明が始まってもいないこの状況で、まだ五輪をやる気なのかと。何のために札幌五輪を開催するのか、その意義を説明するならまだしも、それがまったくない宣誓文自体にまったく気持ちがこもっていないし、実態がないような感覚。山下会長は仮にもJOC(日本オリンピック委員会)のトップなのだから、まずは『徹底的に調査します』と宣誓するべき。なぜ過ちが起きたのか解明しなければ再発防止もなにもないのに、こんな宣言はごまかし以外の何者でもありません。女癖の悪いダンナが妻に『もう浮気はしません』と誓約書を書いているようなものです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!