佐々木朗希は首脳陣の助言を“右から左”…大谷・イチロー・松井秀にも通じる「頑迷力」
佐々木朗希(20=ロッテ)が、ルーキーだった頃の話だ。
先発としてローテーションに入って投げるだけの体力も筋力も、まだない。ところが本人は、さほどウエートトレーニングに熱心ではなかったという。見るに見かねたトレーニングコーチが、エンゼルスの大谷を引き合いに出して「あの体を見てみろ」とウエートトレの必要性を訴えても右から左。バランストレーニングに力を入れても、ウエートトレには積極的でなかったそうだ。
「ウエートトレに力を入れてジムにまで通うようになったのは、昨オフからだと聞いています。プロ2年目の昨季は11試合に先発、プレーオフでも投げたことで体力や筋力のなさを痛感したのでしょう。佐々木朗は自分が納得しなければ、たとえ首脳陣の助言だろうと聞き流すタイプだといいます」(ロッテOB)
プロ2年目の石垣島キャンプでは、オリックスの山本由伸(24)そっくりのフォームで遠投やピッチングをしたものだから周囲は仰天。首脳陣は実戦で一球も投げていないうちからフォームを変えるなど言語道断と、元の形に戻そうとしたものの、本人はすんなりとは聞き入れなかった。フロント幹部がウチはプロ入り以前のフォームを評価して1位指名したと懇々と説得して少しずつ元のフォームに戻したという。