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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

MLBで来季導入される3つの新ルール 大谷翔平の投打にはどう影響する?

公開日: 更新日:

 米大リーグでは、来季から3つの新ルールが導入される。「ピッチタイマー」「シフト禁止令」「ベースの拡大」である。これらが日本人メジャーリーガーにどんな影響を及ぼすか探ってみたい。

「ピッチタイマー」は投球の間隔を制限するルールで、走者なしの場面では15秒以内に、走者がいる場合は20秒以内に投球動作に入らないと、罰としてボールが1つカウントされる。この新ルールは日本人投手にとって大きなマイナス要素になるだろう。

 日本人投手は高校時代から投げ急いではダメだと教えられ、十分な間合いを取って投げることに慣れきっている。それに加え、球種が多いためマウンド上で捕手のサインに2度、3度と首を振るケースがよくある。そのためメジャーの投手に比べて投球間隔がかなり長い。

 スタットキャストのデータによると、今シーズン走者なしの場面でダルビッシュの平均投球間隔は21.0秒、大谷翔平は21.5秒である。それに対し、メジャーを代表する投手カーショーとシャーザーは16.0秒と16.6秒である。16秒台なら「15秒以内」という新ルールに投球リズムを崩さずに適応することは可能だ。しかし、21秒台から「15秒以内」にするのは至難のワザだ。ダルビッシュも大谷も、この新ルールに慣れるまで、しばらく投球のリズムをつかめず失点が多くなる可能性がある。

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