MLBで来季導入される3つの新ルール 大谷翔平の投打にはどう影響する?
「シフト禁止令」は、塁間に内野手を3人配置する守備シフトを禁止するものである。この新ルールで一番トクをする日本人選手は打者大谷だ。大谷はライト方向に痛烈なゴロを放つケースが多く、一、二塁間に内野手3人がいると大半がアウトになる。しかし、「シフト禁止令」によって一塁手と二塁手の間が広くなるとヒットが10~15本増えると予想されている。大谷は9月24日時点で打率.271(539打数146安打)で、安打数が増せば、打率アップが見込めるだろう。
「ベースの拡大」は走者と守備側の衝突による故障を防ぐため一塁から三塁の各ベースを38.1センチ四方から45.7センチ四方に拡大することを定めたものだ。これも恩恵を受ける日本人選手は走者大谷である。大谷は今季盗塁死が多く、盗塁成功率は55%。これはメジャー平均より20%低い数字で、盗塁失敗の多くは二塁ベースの数センチから十数センチ手前で刺された惜しいものだった。来季からベースの拡大で一塁と二塁の間が15.2センチ短くなるため、盗塁成功率は大幅に上昇するだろう。