札幌冬季五輪「招致スローガン」投票開始も…街も市職員もドッチラケのお寒い現実

公開日: 更新日:

 一連の汚職事件で地に落ちた五輪のイメージ回復に必死だ。2030年の冬季五輪・パラリンピック大会の招致を目指す札幌市とJOCは4日から、「招致スローガン」を決めるキャンペーンを始めた。

①世界が驚く、冬にしよう。②NAMARA熱い!真っ白な舞台へ③未来のために、いま変えよう。──の3つの候補案から市民に最も良い案を選んで投票してもらい、その意見を尊重して決めるという。

 ネットの場合は特設サイトで17日まで投票を受け付けるが、どの案も微妙なスローガンだ。この期に及んで、まだ招致する気である方が、よっぽど「世界が驚く」だろうし、「真っ白な舞台」を強調するほど、ドス黒い五輪利権を連想させる。「いま変えよう」と言うのは、やはり五輪が問題だらけであることを認めているようなものだ。

 現場の札幌市を訪れても、お寒い状況だ。招致の機運醸成を図るポスターが張られているのは、札幌市役所や市営地下鉄の歩行路、市の第三セクター「札幌ドーム」と、市が絡んだ施設ばかり。さすがに市役所の目の前にある札幌商工会議所の入り口にはポスターが張ってあったが、繁華街の飲食店内や商店街の店先などでは、まるで見かけることはない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  2. 2

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  5. 5

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  1. 6

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  2. 7

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  3. 8

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  4. 9

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  5. 10

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”