関係経費44兆円! 元ブラジル代表カフーは「金持ちのためのW杯だよ」とつぶやいた
ボンジーア!(こんにちは!)
サッカーというスポーツは、どちらかといえば庶民のものだ。ブラジルの多くの選手は裸足でボールを蹴りながら大きくなったし、チームの応援と一杯のビールだけが生きがい、なんてサポーターも大勢いる。
彼らは4年間働いて貯めた金を全てつぎ込んでW杯に行く。だけど、今回はどうも勝手が違う。応援に行くには値段がべらぼうに高過ぎるんだ。
この連載の1回目に「ホテルが足りない」って話をしたよね。実は、全くないわけじゃない。1泊2万ドル(日本円で約290万円=1ドル147円)のスイートルームなら空いている。
カタールはW杯のために42ものホテルを建てたけど、その全てが4つ星か5つ星の高級宿。安くても320ドル(約4万7000円)はする。
彼らが描いていたのは、ラグジュアリーでリッチな大会だ。金ピカのスタジアム、真新しい街、何もかも豪華にしたい。安っぽいホテルを造っても、大会後は負の遺産になるだけ。貧乏人なんて来なくていいんだ。そもそも人口290万人の国に、大勢押しかけられても困るんだ。