太平洋マスターズ第1回大会の記憶…外国人選手がパットを外すと日本人ギャラリーは拍手を
児島氏が続ける。
「日本ではまだスチールシャフトの時代に、ブリュワーは日本では珍しいやや軽量のブラックシャフトでした。後に流行するカーボンシャフトのことです。繊維が黒色なので、当時はブラックシャフトと呼ばれていました。日本選手贔屓のギャラリーはまだ観戦マナーを知らず、ブリュワーがパットを外すと拍手するものだから、彼は両手を広げて呆れた顔をしていました。日本人として恥ずかしかったですね。ジャンボは3打差の4位に終わりましたが、1カ月後の日本シリーズで優勝し、この年だけで10勝(国外含む)。2年連続の賞金王になりました。ジャンボは太平洋マスターズで3勝していますが、初優勝は翌年の第2回大会でした」
今年は50回の記念大会で全日入場無料だが、第1回大会は木金曜日2000円、土曜日3000円、最終日8000円。50年前にしてはかなり高額だった。