大谷いまだ無冠…シルバースラッガー賞落選で分かった“二刀流”評価の高すぎるハードル
エンゼルス・大谷翔平(28)が表彰ラッシュに沸いた昨オフとは打って変わって、いまだ無冠だ。
日本時間11日にはシルバースラッガー賞が発表され、ノミネートされていたア・リーグDHとユーティリティー選手の2部門とも落選。それぞれ、アストロズ・アルバレス(打率.306、37本塁打、97打点)、ツインズ・アラエス(同.316、8本塁打、49打点)が選出された。
同賞は各球団の監督、コーチの投票によって決まる。DHはともかく、ユーティリティー部門で大谷(3.8)よりも貢献度(WAR)で劣るアラエス(3.2)が受賞したのは現場の指導者がMVPやサイ・ヤング賞で重視されるWARよりも印象度を優先したためとみられている。
今季の大谷は投手として15勝9敗、防御率2.33、打者として打率.273、34本塁打、95打点。ルース以来の「2ケタ勝利と2ケタ本塁打」と「史上初の投打での規定数到達」という2つの偉業を成し遂げながら、報われないのは、それだけ二刀流に対する評価のハードルが上がったことに他ならない。このままだと18日発表のMVPも逃しかねない。