菅野がメジャー断念の代わりに手に入れる「次の次の巨人監督」の座 坂本醜聞で継承順位に異変
どうやら「生涯巨人」になりそうである。
FA権を行使する選手が10日に公示された。巨人・菅野智之(33)は8日に「来季もジャイアンツの一員としてセ・リーグ優勝、日本一を勝ち取ることしか考えていません」とコメント。保有している海外FA権を行使せず、残留する決断を下していた。
今季はケガや新型コロナウイルス感染で離脱。シーズン終盤に調子を取り戻し、10勝7敗、防御率3.12をマークした。
菅野は2020年オフにポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を試みたものの、最終的に断念。海外FA権を取得した昨オフも残留しており、これで3年連続断念となった。あるメジャースカウトは「本人さえその気なら、契約するチームはあったでしょう」と指摘するが、今季の年俸6億円より大幅に下回る条件だった可能性が高く、年齢を考えても、メジャー挑戦は事実上の断念となりそうだ。
球界関係者がこう言う。
「原監督は先日、巨人OB・岡崎郁氏のユーチューブチャンネルに出演して『智之はいい時に比べると、なだらかな下り坂。これが現実』と指摘している。それでもシーズン終了後には『10勝? 本来は15勝、16勝という期待をしている。そこはまたつなげてくれるといい』と話すなど、アテにもしている。先発投手が不足している事情もあるから、原監督も球団も一安心でしょう」
大きな夢を捨てたエースだが、「別の大きなもの」を手に入れる可能性が増した。
今村司球団社長は20年に日刊ゲンダイのインタビューで「坂本が40歳くらいになれば監督候補になる? 当然、そうなるでしょうね」と、主将・坂本勇人(33)の将来的な可能性を認めていた。しかし、くだんの女性スキャンダルでイメージは地に落ちた。