オリックス“総額50億円”で狙うFA目玉の森&近藤のW獲り あの巨人が裸足で逃げ出す「金満補強」の原資
親会社がケタ違いに大きくなり…
「前回日本一になった当時の宮内オーナーは、とにかく球団にカネはかけるなと。FA補強などもってのほか、カネのかかることは一切するなという厳命があったくらいです。オーナーの道楽で球団を保有したと、本社内外から批判されていましたからね。けれども、当時と比べて親会社の規模はケタ違いに大きくなった。さまざまな事業を展開するようになり、いろいろな分野でリーグ優勝や日本一の恩恵を受けられるように。野球の効果を社員も含めて実感できるようになった。オリックスという名称が広く浸透したことは大きいですよ」(井箟氏)
日本一になった96年にチームの指揮を執っていた仰木彬元監督は、「ウチはケチックスとか言われとる」と話していたほど。オリックス本社の96年3月期の売上高は6418億円だった。
しかし、2022年3月期の売上高は2兆5203億円。会社の規模の指標となる売上高は、この26年間で4倍近く膨れ上がっているのだ。
巨人の原監督は「今年ジャイアンツはほとんどおカネを使っていない。今年は戦力補強という点で少々、貯金もあるようなので、使ってくれるということです」と話していた。巨人はオリックス入団が決定した森の調査も行ったらしいが、歯牙にもかけられなかったということだろう。
宮内オーナーは今季限りで退任するが、日本一になった前回に続き、今回も選手に胴上げされたことについて、「あれ(胴上げ)が気持ちいいんだよね」と話しているそうだ。
■オリ吉田の移籍を容認へ
オリックスが吉田正尚外野手(29)のポスティングシステムを使ったメジャー移籍を容認したという。近日中にも正式発表される。吉田を巡ってはヤンキース、マリナーズなどが獲得に関心を寄せている。