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Ricardo Setyonジャーナリスト

リカルド・セティオン 1963年生まれ。サンパウロ出身。中東戦争やユーゴスラビア紛争などを現地取材。スポーツジャーナリストに転身し、8カ国語を操りながらブラジルメディア以外にも英「ワールドサッカー」、伊「グエリン・スポルティーボ」など幅広く執筆。BBCのラジオ番組にも出演。98年、02年のW杯期間中にブラジル代表付き広報を務めた。現在もジーコ、ロナウド、ロナウジーニョ、カフー、ドゥンガら大物との親交も厚い。13年コンフェデレーションズカップではFIFA審判団の広報。国内では「ワールドサッカーダイジェスト」「スポルティーバ」などでコラムを執筆中。ブラジルのマッケンジー大、パナマのパナマ大、イスラエルのハイファ大などでスポーツマネージメントの講義を行う。自他ともに認める「サッカークレージー」。

ブラジル代表はギリギリまでカタール入りせず…外は酷暑&強風、室内は冷房キンキン

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■史上最長12年の準備期間もあちこちで工事中

 現地入りしてボクが興味を持ったのは、あちこちに残る「工事用のパネル」だ。W杯のカタール開催が決まったのは、なぜか2018年ロシア大会の決定と同時の10年の年末だった。史上最長の12年もかけて用意してきただけに「スタジアムは開幕1年前にでき上がった」と組織委員会はドヤ顔をしていたものだ。でも、いざ現地入りしてみると、未完成の部分が多い。大会の運営に影響が及ぶほどではないにしても「間に合いませんでした」って感じはすごくするよ。

 今回のW杯は「最後の小さな大会」だ。今後は参加国が16増えて48になり、次回26年大会はカナダ、米国、メキシコの3カ国の共催なんだ。広大過ぎるエリアで行われるので「ひとつの大会」というのは無理があるよね。サッカー狂が1カ所に集まって盛り上がるには、狭いドーハはもってこいなんだけど、今のところは残念な雰囲気しか感じないよ。

 さて、カタールのクレージーな話、楽しんでくれたかな? これで集中連載はおしまいだけど、ボクは大会終了まで現地で取材するし、大会が始まってもゲンダイに時々登場するから、顔を忘れないでいてね。

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