日本人初ボクシング世界4団体統一王者に! 井上尚弥「金の成るモンスター」青天井の価値

公開日: 更新日:

 そんな井上の偉業はしかし、テレビで中継されなかった。試合はNTTドコモの映像配信サービス「dTV」でのみライブ中継。前回6月の井上-ドネア戦も放映権を獲得したのはテレビではなく、「Amazonプライムビデオ」だった。

「今回は、7月にNTTドコモが井上のメインスポンサーになったことも大きい。とはいえ、カタールW杯の全64試合をネットメディアの『ABEMA』が無料配信しているように、スポーツのビッグイベントの中継は完全にテレビからネットに移行した。高騰する放映権料の前にテレビ局は白旗状態。来年3月の野球WBCTBSテレビ朝日のほかに、『Amazonプライム』が放映権を獲得しています。井上尚弥は、スポーツイベントを重要コンテンツと位置づけるネットメディアにとっても“最強の王者”。6月のドネア戦は視聴者数こそ明らかにされていませんが、『Amazon~』の配信初日としては史上最多の視聴者数を獲得した。体力を失うテレビ局を尻目に、ネットメディア、動画配信サービス会社の間で争奪戦が繰り広げられるはずです」(業界関係者)

 井上はスーパーバンタム級でも各団体王者からラブコールが殺到するだろう。「金の成るモンスター」の価値は、一体どこまで上がるやら、だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇