あるぞ高安の“ダダ甘”大関復帰…大相撲初場所「1横綱1大関」の珍事、番付崩壊危機の深刻
番付編成も“土俵際”である。
異例となった1月8日初日の大相撲1月場所の番付。横綱が大関を兼ねる「横綱大関」に照ノ富士(31)、大関に貴景勝(26)。この「1横綱1大関」体制は、横綱が明確な地位として認められた1909年以来、初の珍事である。
だからだろう、角界では「1月場所の成績次第で、高安(32)の大関復帰もあるのでは」と囁かれている。
高安は11月場所は12勝3敗で巴戦に出場。賜杯こそ逃したものの、優勝同点の好成績だった。その前の9月場所は11勝4敗。大関昇進の目安のひとつ、「3場所33勝」まで残り10勝に迫っているが、この目安には「三役として」とのただし書きがつく。高安は1月場所こそ関脇だが、9、11月場所は平幕だった。
親方のひとりは「少なくとも10勝止まりでは厳しい」とこう話す。
「最低でも先場所のように、優勝争いに絡んだ上で13勝以上が求められる。本来ならば2場所平幕が続いた時点で大関とりはありえませんが、『大関経験者で実力は申し分なく……』など、理由付けは何とでもなる。こんなダダ甘昇進をさせてもおかしくないほど、今は番付崩壊の危機なんです」