ダルの貢献に侍J監督首脳ベタ褒め!捕手MTGに生の対戦データ提供、攻め方までレクチャー
「『ダルビッシュジャパン』と言ってもいいくらい彼がやってくれたことは、本当に自分のことはさておいて、野球のため、将来のために……。本当に感謝しています」
侍ジャパンの栗山英樹監督(61)がこう言ってダルビッシュ有(36=パドレス)のことを絶賛したのは、16日の準々決勝でイタリアを撃破した直後だった。
大谷翔平(エンゼルス)ら4人のメジャーリーガーの中で唯一、宮崎合宿の初日から合流。WBCの規定で壮行試合に出場できない中、同僚選手に変化球の握りや体づくり、野球の取り組み方など、自身が蓄積してきた経験と知識を惜しみなく伝授してきた。コーチ陣も「ダル先生」と脱帽するほどで、決勝ラウンドが行われる米国のマイアミへ移動した際は、チームメートに時差ボケの対処法も伝えた。
加えてダルは、メディアを通じて自身の「野球観」についても積極的に発信している。
WBCを戦う上での選手のメンタルの持ち方について、「気負いすぎというか、戦争に行くわけではない。気負わなくていい」と話せば、日本の4番を任されながら、1次ラウンドで不振だった村上宗隆(ヤクルト)に対しても、「野球なんで気にしても仕方ない。人生の方が大事ですから。野球くらいで落ち込む必要ない」として、肩の力を抜いてプレーを楽しむことが必要だと説いた。