ヤクルトV3のカギ握る「新守護神」と「秘密兵器」…他球団は指揮官の「胆力」を最大警戒
セ・リーグ開幕前日の30日、ヤクルト・高津臣吾監督(54)が神宮球場で前日会見を行った。「力を合わせて乗り越えて、最後は頂点に立ちたい」とセ・リーグ3連覇を狙うシーズンに向け、自信を見せた。
WBCに出場した村上、山田、中村をスタメンで起用すると明言。昨季、日本選手最多の56本塁打をマークした三冠王の村上、オスナらが並ぶ打線はリーグナンバーワンの破壊力を誇る。それなのに、スポーツ紙の評論家の優勝予想は、15年ぶりにタテジマのユニホームを着る岡田監督が率いる阪神がほとんどだ。
不動の1番打者・塩見が下半身のコンディション不良で2月中旬から離脱中。4月中旬の復帰を目指しているが、その穴はもちろん小さくない。昨季38セーブの守護神マクガフが退団したことも、マイナス材料ではある。
「新守護神候補は石山、田口、清水のセットアッパー陣に、大リーグで通算28セーブを挙げ、最速159キロを誇る新外国人のケラ。オープン戦で152キロをマークしたケラが定着できれば、マクガフの穴は埋まる。先発陣は飛躍が期待された昨年の初登板で右肘を痛め、1年を棒に振った4年目の奥川が“秘密兵器”。29日に1年ぶりに実戦形式の投球練習を行い、打者を相手に30球を投げた。4月中の実戦登板を目標にしているので、戦列に復帰できれば、大きな上積みになる」