西武・源田壮亮やはり無念の離脱…松井監督も苦悩する「WBC制覇」の大きすぎる代償
WBCで負傷した西武の主将・源田壮亮(30)が開幕一軍メンバーから外れることになった。
松井稼頭央監督(47)は「本人はすぐプレーをしたいという気持ちもあったけど、シーズンは長い。まずは治すことを優先しようと、こちらからストップをかけた」と説明した。
源田は10日のWBC1次ラウンドの韓国戦で、走者として右手小指を骨折したが、16日の準々決勝のイタリア戦から患部をテーピングで固定して復帰。堅実な守備と打撃で侍ジャパンの14年ぶり3度目の世界一に貢献した。
オープン戦では3年目の山村やドラフト6位ルーキー児玉らが遊撃手として起用されたが、彼らが源田の穴を埋められるとは思えない。
ロッテ、西武で二塁手として活躍し、ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)を3度受賞した山崎裕之氏(評論家)がこう言った。
「源田は日本一の遊撃手。守備の要であり、主将として精神的支柱でもあり、走塁面や打線でも貴重なつなぎ役なだけに世界一と引き換えに西武が負った傷は深い。船出を迎える松井新監督は頭を抱えているでしょう。ただ、不幸中の幸いなのは足の故障だと動けないため筋力が落ちるが、指の故障なので走ることはできる。肩の筋力や握力も鍛えられる。例えば脇腹の肉離れは時間がかかるが、骨折なら骨がくっつけば復帰まで1カ月もかからない。最短で3週間ほどで戻ってこられるかもしれません」