松井西武「2度目の正直」で初勝利! “新人守護神”青山美夏人が前日のセーブ失敗帳消し
西武が2日のオリックス戦で今季初勝利。松井稼頭央新監督は待望の初白星を手にした。
九回を締め、この日のヒーローとなったのがルーキー右腕、青山美夏人(22)だ。
亜細亜大からドラフト4位で入団。オープン戦でリリーフとして5試合に登板、0勝0敗1セーブ、防御率ゼロと結果を残し、抑え候補に名を連ねた。しかし、3月31日の開幕戦で1点リードの九回に登板すると、2死から昨季まで西武の正捕手を務めていた森に同点ソロ弾を浴び、セーブ失敗。この試合を落とし、ネット上は「松井監督の継投が理解できない」など、采配批判であふれた。
それでも指揮官の信頼は揺るぎなかった。プロ初セーブとなった青山はお立ち台で「(松井監督の)初勝利に最後、自分で締めくくれたのがうれしいです」と満面の笑みを見せた。
松井監督が買っているのは制球力と度胸。豊田投手コーチに「どこで投げたい?」と聞かれた青山は開口一番、「一番いいところで投げたい」と答えたという。
「昨季まで守護神を務めていた増田は34歳。右肩の状態が思わしくなく、今年のキャンプは二軍調整となり、開幕一軍に滑り込んだが、1日の試合ではビハインドの楽な場面で登板するも3失点。長期政権が期待される松井監督にすれば、早めに若い守護神をつくりたい。このまま青山が抑えに定着してくれるに越したことはない」(球団OB)
当面、守護神は青山と増田の併用。中継ぎエース・平良の先発転向で手薄になったブルペンを、ルーキーが救うか。