岡田監督と原監督は「犬猿の仲」にあらず…ユニホームを脱げば関係良好
79年の日米大学野球では原監督が全日本の3番、岡田監督が4番とクリーンアップを組んだ間柄でもある。岡田監督は、いつも懐かしそうに振り返る。
「原とは一緒に野球もやったけど、よく遊んだなぁ。メシを食ったり、酒を飲んだり。全日本にいたひとつ下の高木豊(中大)もおった。まあ成人してたし、おとなの遊びも少しはな。ほんま、あの頃はオモロかったわ」
そして現役時代のオフにはゴルフ対決だ。在阪テレビ局が番組用に主催し、10組ほどで争う「ゴルフTG対抗戦」。岡田監督はシングル級の真弓明信氏と組み、原監督も腕達者の中畑清氏とタッグ。上級者4人で和気あいあい、それでいて「T」「G」のプライドをぶつけ合うこの組のバトルは、関係者の注目の的だった。
岡田監督は「もうトシだし、長いこと監督をやるつもりはないよ」と言う。似たような立場の原監督も、きっと同じ覚悟だろう。場合によっては今年が最後かもしれない2人の激突。最も楽しみにしているのは案外、本人たちかもしれない。
(スポーツライター・長浜喜一)