原英莉花も西郷真央に続く 米女子ツアー挑戦の裏に「師匠」ジャンボ尾崎の果たせぬ夢
「原英莉花(24)が今年、米女子ツアーの予選会を受けるというネットの記事(ALBA Net)を見た。ジャンボ(尾崎将司)も背中を押したはずです」
こう語るのはゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏だ。尾崎の門下生といえば、笹生優花(21)が2年前の全米女子オープンに優勝。西郷真央(21)も今月、来季の出場権をかけた同ツアー最終予選会(11月)を受けると明言。以前から「米国でやりたい」と語っていた原もそれに続く形で決断したわけだが、かつて尾崎が出場する海外メジャーを何度も取材した冒頭の菅野氏が言う。
「若い女子プロはジャンボの全盛時には、まだ生まれていない。ジャンボはプロ野球界からゴルフ界へ転身し、1970年から90年代にかけて一時代を築いたスーパースターです。プロ通算113勝で賞金王12回という輝かしい成績で、当時は国内には敵なしとさえいわれたが、海外メジャーでは勝てなかった。最大のチャンスは89年の全米オープンです。最終日の13番までは首位にいた。14番の第1打をアイアンで打って右ラフに入れてボギーとし、そこから崩れて6位に終わった。国内で圧倒的に強くても海外ではいつも勝てず、日刊ゲンダイに『井の中の蛙』なんて書かれていたことを覚えています」