侍J国内組の深刻不振は“WBC後遺症”か…大谷翔平ら躍動のウラで続々離脱の異常事態
24日(日本時間)は、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場した「侍Jメンバー」のエンゼルスの大谷翔平(28)、レッドソックスの吉田正尚(29)、カージナルスのヌートバー(25)がそろって本塁打を放ち、大きな話題となった。
侍JがWBCで優勝してから1カ月。野球ファンの間には、いまだ興奮冷めやらぬ状況が続いているが、メジャー組の活躍とは対照的に不調が続いているのが国内組だ。
オリックスは23日、宇田川優希(24)を「上半身のコンディション不良」のため登録抹消した。WBCでは、最速160キロのストレートと落差の大きなフォークを武器に侍Jの優勝に貢献。今季はセットアッパーとしてチーム最多の9試合に登板し、リーグトップの7ホールドをマークしていただけに、大きな痛手だ。
過去にWBCに出場した日本人投手の中には、シーズン突入後に感じた異変を口にしていた選手も少なくない。例えば、2006年の第1回大会に出場した元千葉ロッテの藤田宗一氏(50)は日刊ゲンダイにこう話していた。
「(WBC球は)滑りやすい上に、マウンドが硬い。日本とは感覚が違いすぎて踏ん張りがきかず、渡米後すぐ内転筋を痛めてしまった。当時は帰国してすぐにシーズンの開幕を迎えましたが、1カ月間ほど、ブルペンでボールがフワッと浮く感覚が続き、真っすぐは135キロくらいしか出なかった」