新大関と朝青龍の甥っ子がガチンコ出世争い 7月場所は霧島vs豊昇龍の激しい攻防が見もの
5日、新大関の霧馬山改め霧島(27)が凱旋帰国のため、成田空港からモンゴル・ウランバートル行きの便に搭乗した。前回帰郷したのは十両に昇進した4年前。8年前に来日して以降、故郷の地を踏むのは4年ぶり2度目である。そんな霧島にメラメラと対抗心を燃やしているのが同郷の豊昇龍(24)だろう。5月場所では千秋楽に霧島と対戦。闘志をむき出しにして攻めかかり、霧島を抱えて持ち上げる場面もあった。終始攻め続け、最後は下手投げで勝利した。
この両者、土俵上の攻防は激しく見応えがあるともっぱら。霧島は5月場所前、日刊ゲンダイのインタビューに、こう答えていた。
「(豊昇龍は)後輩だから負けたくない気持ちはあります。ただ、向こうは僕に負けたくない、って気持ちが凄く強いらしいんですよ」
3月場所では40秒を超える熱戦を繰り広げた2人。霧島は「本当は早く勝負を決めたかったんですが、何かやってくるだろうな、と考えて相撲を取ったから長くなった」と振り返っていた。
「どちらかといえば、豊昇龍の方が強く意識しているでしょうね。元横綱朝青龍の甥っ子で、当初の注目度は霧島とは段違い。それが十両昇進も新入幕も、数場所早く同郷の先輩に先を越されたうえ、向こうはついに大関ですから。負けん気の強い力士だから、霧島に追いつけ追い越せがモチベーションになるでしょう」(角界OB)