ロッテ・池田来翔が受けた父の野球人生からの影響 「NPBよりもNTT」が夢だった
真樹さんが監督をしていることがNTT関東で広まると、かつてのチームメートたちは自分の子供を北東タイガースに入団させ、指導者になりチームを支えた。
池田が中学時代に所属した京葉ボーイズの関口監督も真樹さんがNTT関東時代の主将。池田は父の野球人生に大いに影響を受けている。真樹さんが続ける。
「その後、来翔の入団とともに、私も京葉ボーイズのコーチに就任。今に至ります。中学時代の来翔は平凡な選手でしたが、習志野高へ進学し、3年になる頃に劇的に体と技術が成長したんです。同校は自宅から自転車でわずか15分ほど。たっぷり眠って野球に打ち込めたのが良かったかもしれません。国士舘大に拾ってもらい、大学では私の現役時代と同じ背番号24番を付けてくれました。結果が出始めてもプロかNTTか、すごく悩んだみたいです。そこまで思ってくれて、親としても本当にうれしい限りです」
池田は11試合で打率.091と不本意に終わったルーキーイヤーの昨季から一転、今季は5月6日に一軍昇格すると、16試合出場ながら打率.367、2本塁打をマーク。同月30日に死球で右手薬指を骨折するも、これをものともせず一軍に同行。「1番・一塁」でスタメン出場した昨7日のヤクルト戦は3打数2安打、2打点と気を吐いた。
NTTを諦め、あえて選んだプロでレギュラー取りに邁進する。