オリックス茶野篤政は公務員を目指した「フツーの子」…周囲を仰天させた闘争心

公開日: 更新日:

茶野篤政(オリックス・外野手・1年目・23歳)

 昨秋の育成ドラフト4位で入団したルーキーが、いきなり昨年の日本一チームで存在感を見せている。

 開幕前に支配下登録を勝ち取るどころか開幕スタメンに名前を連ね、ここまでリーグ9位タイの打率.277。全試合で先発メンバーに抜てきされているのだ。

 中京学院中京高(現中京高)、名古屋商大時代は全国とは無縁の存在。母・博子さん(52)は「本当にフツーにそこらへんにいる子。だから言いたいのは、フツーの家のフツーの子でもチャンスがあればプロになれるってことです」と笑うが、これまでの指導者はみな「真面目な子」だったと口をそろえる。中京学院中京時代の恩師、氏家雄亮監督(45=当時部長)がこう言う。

「寮生活ではゴミ出しや掃除を率先して行い、同居していた私の家族にも『ゴミはありませんか?』と聞きに来る。私の妻が荷物を持っていれば『荷物持ちましょうか』と声をかけてくれるなど、気の利く性格でした」

 中学時代は夜遅くまで練習に取り組んだ翌朝も6時に起きて勉強し、200人いた学年でも1桁台の成績を残すこともあった。そんな性格は、学校の性格テストでも公務員が向いているとの分析結果が出るほど。実際、本人も公務員を目指したことがあった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…