大谷のパフォーマンス低下を招きそうな移籍騒動 「今季もトレード市場の目玉」と米メディアは大騒ぎ
周囲の雑音がさらに激しくなれば…
移籍騒動の影響か、トレード期限前後のパフォーマンスはパッとしなかった。7月は月間打率.224ながら5本塁打、13打点とまずまずだったが、1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりとなる同一シーズンでの「2ケタ勝利、2ケタ本塁打」の偉業達成の重圧もあったのだろう。
投手としては7月末から8月上旬にかけて3戦連続被弾で3連敗。7月23日のブレーブス戦では2本塁打を含む6安打を許し、昨季ワーストの6失点を喫した。4試合ぶりの白星となる10勝目をマークしたのはトレード期限が終了した8月10日のアスレチックス戦だった。
今季は契約最終年。シーズン終了後にはFAとなり、ヤンキース、メッツ、ドジャースといった資金力豊富な球団による大争奪戦に発展すると予想されているだけに、その去就を巡って昨年以上に波紋を呼ぶのは必至だ。
トレード期限に向けて周囲の雑音が激しくなれば、昨季以上の精神的なダメージを受ける。ただでさえ疲労の蓄積を懸念する声もあるから、なおさらだ。昨季のパフォーマンス低下は投球だけにとどまったものの、打撃にも悪影響を及ぼしかねない。
大谷は昨季の二の舞いを避けられるか。
■大谷今季9盗塁目
その大谷は日本時間8日のカブス戦に「2番・DH」で出場し、4打数1安打、1四球、1三振。一回に相手の先発右腕タイヨンから中前右を破る二塁打を放った。その後、バットから快音は響かなかったが、この日は足でスタンドのファンを沸かせた。五回2死から四球を選んで出塁すると、3番トラウトの打席ですかさず走って二盗、三盗を決めて今季9盗塁とした。
カブス・鈴木誠也(28)は4打数無安打1三振。2-2と同点の六回の第3打席では、170キロルーキー右腕ジョイスの163キロの速球を捉えたが三塁ゴロに倒れた。
試合はエ軍が6-2で勝ち、3連勝とした。