全米女子OP会場ペブルビーチの難易度 グリーンが小さく「曲がらない」ポアナ芝に気が抜けない
今週は全米ゴルフ協会(USGA)が主催する海外メジャー「全米女子オープン」が6日に開幕します。
日本勢は歴代チャンピオンの笹生優花をはじめ、LPGAツアーを主戦場に戦う古江彩佳、畑岡奈紗、渋野日向子、勝みなみ、西村優菜。さらに世界ランク75位内の山下美夢有、西郷真央、岩井千怜、吉田優利。それに国内予選会を通過した5選手に全米アマ覇者の馬場咲希ら、プロアマ総勢22選手が出場します。
多くの選手が渡米するのも、海外で戦う日本選手が毎週のように上位争いを演じており、国内組にも「私も」という意欲が高まり、いい影響を与えているからでしょう。飛距離も海外選手と比べて差がなくなり、高いレベルの中でどれだけ戦えるか、と前向きです。ファンには目が離せない大会になるはずです。
ただ、海沿いに広がる会場のペブルビーチゴルフリンクスとUSGAのタフな設定には戸惑うかもしれません。世界でも有数の美しい人気リゾートコースですが、グリーンは小さく、アイアンの精度がしっかりしてないとスコアメークにも苦戦します。そのうえグリーンのポアナ芝も難敵です。
国内なら傾斜なりにカップインするラインでも、ポアナ芝は芝目が立っており、カップ際で曲がらずに真っすぐ抜けてしまうなど1、2メートルのショートパットでさえ気が抜けません。
さらに強い海風が吹くことでも知られ、粘りのある深いラフに曲げたらグリーンをとらえるのは至難の業です。グリーンを外した時に寄らないピンもあり、マネジメントをしっかり決めて、早くグリーンに慣れることが肝心でしょう。
海外メジャーでプレーすれば、世界での立ち位置がわかり、将来に向けた課題が明らかになるなど収穫は多い。過酷なプレーを強いられるかもしれませんが、プロとして大きく成長するチャンスともいえます。日本選手が本場メジャーでどのように戦うのか、とても楽しみです。