巨人拙攻地獄はV逸のサイン…接戦落とす原因は「1点勝負ができない原采配」とOB評論家苦言
4位・巨人の「天敵」復活である。
13日の広島戦で延長十一回に5点を失い、3位チームにカード負け越し。広島との差は2.5ゲームに広がった。原監督は「ここ一本がなかなか出ない」と八回2死満塁、九回1死満塁で試合を決められなかった12残塁の拙攻を問題視した。
今季の広島戦は5勝10敗と大きく負け越している。「このところ、カープとはここという時に(適時打が)出ない。もう少し研究する必要がある」と決定力を欠く打線に苦言を呈したものの、「これは原采配によるところも大きいのではないか」と巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)は指摘する。
ケチのつき始めは、同点の八回1死一、三塁で、一塁走者の岡本和に代走を送ったことだ。結局、この回無得点。同点のまま九回裏2死満塁の好機を迎えたが、代走からそのまま4番に入っていた中山が投ゴロに倒れ、サヨナラ機を逃した。前出の高橋氏が続ける。
「勝ち越しの三塁走者ならまだしも、一塁走者の岡本に代走を出したのは驚いた。1点勝負なので2点目になる一塁走者より、同点のまま試合が続くことも考えないといけない。案の定、九回裏のサヨナラのチャンスで4番に回ってきた。岡本がいれば、という場面でした」