横浜が世紀の誤審疑惑で慶応に大逆転負け…甲子園と地方決勝だけでも高校野球「リプレー検証」を
横浜の村田浩明監督(37)は試合後、「信じられない。こっちから見ても余裕のアウト。審判さんは『離れた』の一点張り。本当はずっと抗議したかった。生きるか死ぬかの試合で、あれをセーフと言われたら、一生懸命やっている高校生はどうなのか。負けたというより後味が悪い」と涙が止まらなかった。
■「映像に困ることはないはず」
「映像を見る限り、緒方はつま先で二塁ベースのヘリに足を引っかけて踏んでいます。村田監督の気持ちは分かるし、横浜の選手が気の毒です」
こう言うのは横浜の元部長・小倉清一郎氏(79)だ。
「炎天下の中、ボランティアでやってくれる審判を責めるつもりはありません。でも、高校生は甲子園を目指して人生をかけて戦っている。緒方のプレーは悪くない。あれをセーフと言われたら、ショートはベースを上から踏むしかなくなってしまう。現場にいると、こういう“疑惑の判定”が実に多い。以前から言い続けているが、甲子園大会と地方大会の決勝だけでもいいから、高野連にはリプレー検証の導入をお願いしたい。すでに導入されているプロ野球でさえ、頻繁に判定の“差し違え”が起きている。アマの審判が間違えるのは恥ずかしいことではない。だからこそ、映像を見て確認して欲しい。今は地方大会の早い段階でも動画が見られる時代。映像に困ることはないはずです。高野連はすぐに動いてほしい」
慶応の森林貴彦監督(50)でさえ「うちとしては運に恵まれた」と話した疑惑の判定。現場の声は届くか……。