著者のコラム一覧
永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

W杯で勝ちが計算できるのは初戦のチリだけ 同格のサモアも代表資格規定改正で侮れない

公開日: 更新日:

 今回のW杯で、プールDに属するジャパンは、世界ランク14位。現地9月10日のチリ(22位)戦を皮切りに、17日にイングランド(6位)、28日にサモア(12位)、10月8日にアルゼンチン(7位)の順に戦い、2位以上に勝ち残ってベスト8進出を目指している(ランキングは8月7日現在)。

 初戦のチリは、このプールで唯一世界ランクが20位台。しかも今回が初めてのW杯だから、ジャパンが敗れる心配はほとんどない。

 問題は2戦目以降で、3チームともランクはジャパンと同格か上位。しかも、イングランドはジャパンが昨秋、13対52と大敗した相手だ。今年1月に、解任されたエディー・ジョーンズに代わってスティーブ・ボーズウィックが新ヘッドコーチに就任したが、ボーズウィックも2015年W杯でジャパンのコーチを務めた人物。日本の強みや弱みを熟知している。

 イングランドは、ジャパンよりも1日早い9日に、アルゼンチンと初戦を戦うことになっている。

 アルゼンチンは、7月にオーストラリアを破り、南アフリカとも1点差の接戦を演じて上り調子。昨秋には30対29とイングランドを下している。だから勝敗の予測は難しいが、もしイングランドがアルゼンチンに敗れれば、17日のジャパンは背水のイングランドと戦うことになる。逆に、イングランドが勝った場合は、プールステージ通過を確実にすべく、ジャパン戦に全力を傾けてくる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭