ラグビー日本代表は来年W杯で8強以上なるか…オールブラックスに惜敗で見えた強みと課題
世界ランク10位の日本が歴史的大金星をつかみ損ねた。29日のテストマッチ、同4位の強豪ニュージーランド(NZ)代表オールブラックスに31-38と肉薄しながら敗れたのだ。それでも、過去に2度も100点差以上で大敗した相手に、7点差は最少。失点を50点以下に抑えたのも7度目の対戦にして初めてのことだった。
先発10番に抜擢されたSO山沢拓也が得意のドリブルで、弱冠20歳のLOワーナー・ディアンズが長身を生かしたチャージから、それぞれトライを挙げるなど、新戦力が着実に力をつけ、リーチ・マイケル、姫野和樹、松島幸太朗といった2019年W杯組も体を張り続けて存在をアピール。来年9月に開催されるW杯フランス大会での目標「ベスト8以上」に希望をつなげた。
しかし、W杯で求められるのは善戦ではない。同じD組のチリ、イングランド、サモア、アルゼンチンからの勝利だ。しかもイングランドは、15年W杯で日本を躍進に導いた“恩師”エディー・ジョーンズが率いる難敵。アルゼンチンも、この夏、NZに敵地で25-18と勝利するなど急激に力をつけている。